デジタルサイネージのこれから

デジタルサイネージは従来の看板に代わる看板として、商業施設を中心に置き換えられたり設置が行われるケースが増えています。映像表現が活かせるデジタルサイネージは、印刷による看板とは表現力が大きく異なりますし、動きや音声で訴求力を発揮するので注目度が高いのは当然です。また液晶ディスプレイの価格がこれまでと比べて大幅に下がったことも、短期間で導入が進み普及した理由の1つです。デジタルサイネージは空間の雰囲気を変えることにも使えるので、単なる電子看板には留まりませんし、アイデア次第で活用の幅が広がっていくものと予想されます。

ただ新しいものにもメリットとデメリットがありますし、当然ながらデメリットについても考えなくてはいけないです。デジタルサイネージのデメリットは電力を消費することで、コンセントがないと使えないのもそうですが、設置台数の増加によって環境負荷の増加が懸念されるのがネックです。更に電気代の高騰が続けば使用を控えるケースが発生すると考えられますし、控えるケースが増加すればたちまちデジタルサイネージは何も移さない真っ黒な板になります。電気を使わない従来の看板は確かに古いですが、停電が発生しても消えることがなく、ランニングコストが無視できる程度の負担で済むのは間違いなく強みです。

これからは物珍しさや新しさだけでなく、古いものの良さの再発見も進んでいくことで、共存という新たな道がひらけていくと思われます。

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